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じまなひび

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2005年 08月 21日

シリウスの道 藤原伊織

シリウスの道 藤原伊織_b0004863_171862.jpgみなさま。
お久しぶりです。
ただいま実家におります。
実家のPCはネット環境がいいので久々にブログサーフィンしております。
んで、今さっきずっと読んでる本が読み終わったので感想でも書こうかなと。

珍しくハードカバーの本を読みました。
藤原伊織氏、通称「いおりん」の最新作『シリウスの道』です。
(いおりんなんていい始めたのは故鷺沢萠女史ですが・・・。
なんか、かわいいのでそう呼ばせていただきます。)

大手広告代理店に勤める辰村には幼馴染の明子と勝哉がいた。
3人は中学時代にそれぞれの理由で離れ離れになってしまうが、とある事件でばらばらになった3人がそれぞれ再会することになる。
また、辰村が関係する広告代理店での他社との過酷過ぎる競合のプロジェクト。
その中での様々な人間関係。
関係ないようですべてがうまく絡み合うこの物語は完璧すぎるほど完璧です。

最後の最後。
泣けてしまった。
この物語。
ものすごく頭のいい人ばかり出てくる。
私の理想とする人、頭の回転が速くて、先を見通せる人。
その中でもかっこよかったなぁ。戸塚。
・・・って、突然名前を出されてもわかんないですよね。
でもね、読んでみてください。
ここまで頭がよくて、素直で、懸命で、真っ直ぐな人間。
なかなかいません。
自分が生きてる中でどんなに驕り高ぶっている部分が多いか。
気づかされる。
戸塚みたいに意志が強くてかっこいい人間になりたいと思ってしまう。
そして、彼みたいに潔い人間になれたら素敵だろうなぁと思ってしまう。
この本の最後の最後で彼の潔さに思わず涙してしまいました。
すごいぞ!かっこいいぞ!戸塚!!!
でもね、戸塚だけじゃない。
出てくるすべての人がとてもかっこよくて、頭が良くて、魅力的で。
自分が「こんな人になりたい」と思う人が結集してました。

ストーリーも色々な事件の「点」が「線」になるタイミングがとても自然でいい。
そして、広告業界の話、株の話、経済界の裏話などじま的に興味のあることが満載でものすごくはまって読めました。
うん。面白かった。

こうやっていろいろ書いて結局思うところ。
こんなすばらしい人間のキャラクターを確立させてこんな物語を作ってしまういおりんが一番すごいんだなと。
そう思いました。

今まで「ひまわりの祝宴」、「テロリストのパラソル」、「ダックスフントのワープ」を読みましたが今回の「シリウスの道」が一番面白かったです。
気になった方。是非是非読んでみてください。
かなりお勧めです。

by zima_55 | 2005-08-21 01:49 | Book


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