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じまなひび

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2005年 02月 02日

Ray レイ

Ray レイ_b0004863_12484773.jpg先日「Ray レイ」を見てきました。

2004年に他界した盲目のミュージシャン、レイ・チャールズの生涯を描いた映画です。

私はレイ・チャールズに関してはほとんど知識がありません。
盲目であること、「いとしのエリー」を英語でカバーしたこと。
それぐらいしか知りません。
そんな状態で見に行って楽しめるのか心配でしたが、そんなこと気にしないで全然OKでした。

凡人から見たら「天才」というものは、すべてにおいて秀でているようなイメージを持ちがちです。
けれど、「天才」も「凡人」も変わらんのですね。
この映画で見るレイ・チャールズはものすごく人間くさいんです。

暗闇の恐怖を耐えるため、弟の死というトラウマから逃れようとするため、そして、アーティストとしてのモチベーションをいつも高く持とうとするためにドラッグにおぼれ、空虚で孤独な心を埋めるために何人もの愛人をつくる。
決して強くない。誰とも変わらない。
何かにすがって生きていく。
レイ・チャールズも含め、人間ってみんな弱いんだなと感じました。

彼はそんな感情をすべて歌にぶつけている。
愛人への愛の歌、罵倒する歌、故郷を懐かしむ歌。
人が泣いて、笑って、怒って、喜ぶように。
彼の感情の表現のすべてが歌だったんですね。


また演技に関してですが、ジェイミー・フォックスがすばらしい!
細かい仕草もさることながら、あのピアノの弾き方とかすごいですよ。
歌や曲はレイ・チャールズ本人のものをかぶせてあるんですが、まだ歌なら分かりますが、曲と映像に映っているジェイミー・フォックスの指使いがそろってるんですよー。
ジェイミー・フォックス。何者??

今回、彼はこの作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされてますね。
そして、「コラテラル」では助演男優賞にノミネートされています。
経歴を見ましたがそれほどたくさんの映画の映画に出ているわけではないのですね。
またすばらしい俳優さんが登場しました。
これからが楽しみです。

「Ray レイ」は150分という長時間の映画ですが全く中だるみもせず、飽きさせない映画でした。
音楽に疎い私がなかなか良い映画だと思ってるのですから、音楽好きの人にはたまらない映画なんじゃないでしょうか。
興味のある方は是非行ってみてくださいね。

by zima_55 | 2005-02-02 13:04 | Movie


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